年の瀬2009
あっと言う間に大晦日になってしまった。今年は前半はゆったり、後半は慌ただしい年だったなぁ。
ついさっきまでお仕事をしていて、今年最後のブログを書いてから紅白を見るんだ、という強い決心のもと、やっとここまでこぎつけました。
ペペ・トルメント・アスカラールのオーチャード公演のことを書こうと思ったのが12月の始め、それが今日になってしまった。この日は、観客の皆さんのドレスアップ度が、いつもにも増しておしゃれになっていて、男子は特におしゃれになり、女子は大正ロマン風夜会服のようなドレスの方が目立ちました。私は、春から習い始めた着付けのおけいこも兼ねて、実家からおくられて来た着物で参りました。
ゲストの、林正子さんの声は、美しい声で会場を圧倒し、無性にオペラが見たくなって困りました。さすが菊地先生、多くのオペラ歌手のなかからこんなに素敵な声の持ち主を選ぶとは、、、、CDもすごかったが、生のステージはさすがに圧倒されましたぞ。菊地先生の著書、2冊にサインを頂き、一ファンとして充実した一日だったなぁ。
そうそう、この日は、ペペのコンサートの前に「沈まぬ太陽」を見てから行く、というある意味無謀なスケジュールだったのだが、それはそれで2009年の師走にふさわしい一日だったのかも。それにしても、とてもタイムリーな映画だが、借金を踏み倒した上に、国のお金で保護される企業って、、、私達には解らないいろんな事情があるんだなぁ、と思うしかありません。凄いのは、何年も前にこの物語を書いた、山崎豊子さん。脱帽です。不毛地帯も毎週見ていて思うが、松本清張さんと方を並べる社会派の作家さんだ。凄すぎる。私なんかは、ナショナルフラッグの座を、スヌーピーを広告キャラクターに使う、もうひとつの会社にすれば良いのに、、、、と思うこともありますが、いろんな事情で、そんなことはできないのでしょうね。
それからもうひとつ、またまた長唄の演奏会にご招待いただきました。今回は、お囃子(笛や太鼓)が加わった大きい編成で、さらに楽しませて頂きました。この日のプログラムは、創作曲が「冬の星空」。古典曲は「吾妻八景」と「吉原雀」。特に吉原雀を気に入ったのには理由があって、この曲を一言で言うと、長唄の中の長唄です。だんだん調子をあげて激しくなるところと静寂とがバランス良く、音楽的にも、かけ声、笛、能管の音色、太鼓、三味線、それぞれの音色が生かされた伝統の楽想が30分近く、たっぷり奏でられ、大満足です。
歌詞の内容もとても面白くて(プログラムに歌詞の解説が載っています)毎週みていた「仁」のセットや野風さんの情景がありありと浮かんで、私の中では、大ヒットです。
この日は、長唄の前に「パブリック・エネミーズ」をみてから行く、というある意味強行なスケジュールでしたが、ものすごく良い音響のマシンガン音をたっぷり聴いた後の長唄というのは、これまた何とも言えない心に染み渡る至福の時でした。ジョニデプは、いつも通り素敵でしたが、欲を言えば、今回は正統派の男前の役だったので、いまひとつ物足りない感じです。やっぱりジョニデプは、見た目も中身も個性溢れる役がお似合い、、、というわけで、もうすぐ公開の「不思議の国のアリス」がめちゃめちゃ楽しみですね。
さて、ついさっきまでしていたお仕事、というのが、和風テイストの曲なので、どんなのにしようかと迷っていたのですが、このとき拝見した長唄の印象が強く、これプラス民謡の味付け、ということになりもうした。
さて、今年最後の気がかり、といえば、ペペのコンサートの時、菊地さんが、ある曲に混ぜて奏でていたフレーズ、♪ミーーー休符ソソミミレレドミーーー休符ソソミミレレドレーーー休符ソソミミレレドレーーー休符ソソミミレレドレーーー、という曲のタイトルが未だ解らず、、、心残りなのです。とっても有名な曲で、伴奏も含めて最後まで歌えるのに、題名が思い出せなません。来年早々に、解明しなければ!!!
それでは、今日はこの辺で。良いお年をお迎え下さい。