パパ、ありがとう!
お見舞いがてら、がぼさんと一緒に香川へ帰省。
今年に入ってから、何度か危篤に陥るも、そのたびに持ち直していた父。
空港からそのまま病院へ直行し見舞う。
水がたまって使える機能が少なくなった肺で、懸命に息をしている。
医師から現在の病状を聞き、その日は帰る。
次の日、夕方5時頃、再び病院へ、母とがぼさんと3人で向う。
車が駐車場に着いたとたん、母の携帯が鳴り出す。
病院から危篤の知らせ。
医師から最後の別れが近いことを告げられ、そのまま病室へ。
安らかな表情で息をしていた。
3人で手や足を摩りながら父を呼んだ。
意識が朦朧としていたが一瞬、父の瞳に光が戻り、私たちの顔を見る。
のどををふるわせて何か言った。
大きく3回息をして、父は旅立った。
「パパ、ありがとう。また会おうね。」
2011年5月1日、午後6時13分
父、山根久夫、逝去。