菊地成孔さんのこと

八ヶ岳で、自然のなかの神社で荘厳なご神事の

パフォーマンスを鑑賞して東京にもどり、

一転して、次の日はブルーノート東京へ。

最寄り駅はお洒落な街、表参道です。

ガラス細工のようなビル。

なんだかクラクラします。

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駅から10分ほど歩いて到着です。

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早くも、自由席の観客の行列ができています。

今夜の出演アーティストは、

菊地成孔(きくちなるよし)さん。

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わたしの、ジャズの先生です。

2008年、フリーランスになるにあたり、

とっても好きだったジャズ音楽の秘密を

さぐろうと、ジャズ理論のかなめである、

モード、について学んだのです。

さて、

格式高い、ジャズクラブ

「ブルーノート東京」

エントランスをはいると、ジャズの巨人たち

が迎えてくれます。

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開演前、わくわくのひととき。

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そして演奏がはじまりました。

菊地先生は、サックスプレイヤーです。

ほかにも、分筆家の肩書きがあり、

大学での講義録、

「官能と憂鬱を教えた学校」や

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ファッションの本、

「服は何故 音楽を必要をするのか?」

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映画評論と映画音楽の本、

「ユングのサウンドトラック」や

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エッセイ本「時事ネタ嫌い」などなど、

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たくさんの本を出版されていて、

その才能は多岐にわたります。

それから先生は、

ペンギン大学、というジャズ理論の私塾を

主宰されていて、わたしは2012年まで

5年ほど、先生のもとで学びました。

その菊地先生が、このたび、

ガンダムの劇中音楽を担当なさいました。

オリジナル・サウンドトラック

「機動戦士ガンダムサンダーボルト」

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今夜は、そのガンダムサンダーボルトの

劇中曲を、レコーディングメンバーとともに

再現するスペシャル公演です。

劇中の主人公2人のi-phoneの中身の音楽

を演奏する、という演出です。

冒頭、ガンダムの映像が流れるところから、

幕は開きました。

ジャズクラブで、アニメの映像を流したのは、

菊地先生がはじめてだと思います。

先生の斬新&破天荒なアイデアには、

いつも驚かされ、そしていつのまにか、

がっつりと引き込まれてしまいます。

そしてトークがとっても面白くて、

菊地先生のこの、ちょっぴり毒舌口調に

愛を感じ、癒されるのです。

共演者は、

伝説のピアニスト大西順子さんをはじめとして、

ギラ・ジルカさんや、中沢ノブヨシさん、

ギタリストの伊兵友樹さん、などなど、

楽しくて素敵な歌と演奏を充分に

堪能させていただきました。

さて、先日「植物の奏でる音楽」について

書きました。

観葉植物のすぎちゃん、や、うんべんちゃんの

奏でた音楽は、モードでできている、と

書いたところ「モード」ってなに?

という質問をいただきました。

そこで「モード音階」をものすごく

かんたんに説明してみましょう。

ピアノの白鍵のみで、

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド

と弾いて下さい。

これが「コーダル」。

モードでない、一般のクラシックや、ポップス

に使われる音階です。

メジャースケール、とか、マイナースケール、

とかいう、あれ、です。

こんどは、

ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、bシ、ド

「シ」の音だけ半音下げて、ひだり隣の

黒い鍵盤を弾いてください。

明るいような、暗いような、

メジャーでもマイナーでもない、

変な感じの音階ですね。

これが「モード」です。

世界の民謡や、グレゴリオ聖歌などの教会音楽、

そしてジャズ音楽や一部のポップスにも、

つかわれています。

久しぶりに拝見した先生のお姿。

更にパワーアップされているようで、

安心しました。

菊地先生、これからも、先生の編み出す、クールで

刺激的なハイブリッド音楽を聴かせてくださいね。

楽しみにしています。

あっ、そうそう。

忘れるところでした。

本日出演の、ギラ・ジルカさん。

わたしがゲーム中音楽で参加した

米国のアクションゲーム

「Skull Girls(スカルガールズ)」で、

エンディングテーマを歌って下さっています。

「瞳の記憶」っていう曲です。

スタンダートなジャズの曲です、えへっ。

菊地先生のところで学んだお陰で、

ジャズ曲もつくれるようになりました。

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それでは今日は、この辺で。

お読みいただいて、

どうもありがとうございます。

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