菊地成孔さんのこと
土曜日, 6月 25th, 2016八ヶ岳で、自然のなかの神社で荘厳なご神事の
パフォーマンスを鑑賞して東京にもどり、
一転して、次の日はブルーノート東京へ。
最寄り駅はお洒落な街、表参道です。
ガラス細工のようなビル。
なんだかクラクラします。
駅から10分ほど歩いて到着です。
早くも、自由席の観客の行列ができています。
今夜の出演アーティストは、
菊地成孔(きくちなるよし)さん。
わたしの、ジャズの先生です。
2008年、フリーランスになるにあたり、
とっても好きだったジャズ音楽の秘密を
さぐろうと、ジャズ理論のかなめである、
モード、について学んだのです。
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さて、
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格式高い、ジャズクラブ
「ブルーノート東京」
エントランスをはいると、ジャズの巨人たち
が迎えてくれます。
開演前、わくわくのひととき。
そして演奏がはじまりました。
菊地先生は、サックスプレイヤーです。
ほかにも、分筆家の肩書きがあり、
大学での講義録、
「官能と憂鬱を教えた学校」や
ファッションの本、
「服は何故 音楽を必要をするのか?」
映画評論と映画音楽の本、
「ユングのサウンドトラック」や
エッセイ本「時事ネタ嫌い」などなど、
たくさんの本を出版されていて、
その才能は多岐にわたります。
それから先生は、
ペンギン大学、というジャズ理論の私塾を
主宰されていて、わたしは2012年まで
5年ほど、先生のもとで学びました。
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その菊地先生が、このたび、
ガンダムの劇中音楽を担当なさいました。
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オリジナル・サウンドトラック
「機動戦士ガンダムサンダーボルト」
今夜は、そのガンダムサンダーボルトの
劇中曲を、レコーディングメンバーとともに
再現するスペシャル公演です。
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劇中の主人公2人のi-phoneの中身の音楽
を演奏する、という演出です。
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冒頭、ガンダムの映像が流れるところから、
幕は開きました。
ジャズクラブで、アニメの映像を流したのは、
菊地先生がはじめてだと思います。
先生の斬新&破天荒なアイデアには、
いつも驚かされ、そしていつのまにか、
がっつりと引き込まれてしまいます。
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そしてトークがとっても面白くて、
菊地先生のこの、ちょっぴり毒舌口調に
愛を感じ、癒されるのです。
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共演者は、
伝説のピアニスト大西順子さんをはじめとして、
ギラ・ジルカさんや、中沢ノブヨシさん、
ギタリストの伊兵友樹さん、などなど、
楽しくて素敵な歌と演奏を充分に
堪能させていただきました。
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さて、先日「植物の奏でる音楽」について
書きました。
観葉植物のすぎちゃん、や、うんべんちゃんの
奏でた音楽は、モードでできている、と
書いたところ「モード」ってなに?
という質問をいただきました。
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そこで「モード音階」をものすごく
かんたんに説明してみましょう。
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ピアノの白鍵のみで、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド
と弾いて下さい。
これが「コーダル」。
モードでない、一般のクラシックや、ポップス
に使われる音階です。
メジャースケール、とか、マイナースケール、
とかいう、あれ、です。
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こんどは、
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、bシ、ド
「シ」の音だけ半音下げて、ひだり隣の
黒い鍵盤を弾いてください。
明るいような、暗いような、
メジャーでもマイナーでもない、
変な感じの音階ですね。
これが「モード」です。
世界の民謡や、グレゴリオ聖歌などの教会音楽、
そしてジャズ音楽や一部のポップスにも、
つかわれています。
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久しぶりに拝見した先生のお姿。
更にパワーアップされているようで、
安心しました。
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菊地先生、これからも、先生の編み出す、クールで
刺激的なハイブリッド音楽を聴かせてくださいね。
楽しみにしています。
、
あっ、そうそう。
忘れるところでした。
本日出演の、ギラ・ジルカさん。
わたしがゲーム中音楽で参加した
米国のアクションゲーム
「Skull Girls(スカルガールズ)」で、
エンディングテーマを歌って下さっています。
「瞳の記憶」っていう曲です。
スタンダートなジャズの曲です、えへっ。
菊地先生のところで学んだお陰で、
ジャズ曲もつくれるようになりました。
ダウンロード配信、絶賛発売中です!
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それでは今日は、この辺で。
お読みいただいて、
どうもありがとうございます。