ピアニストの臨床医
ひょんなことから、また映画を観ることに。
「シーモアさんと、大人のための人生入門」
という映画です。
↓
〜ピアニストの臨床医〜
と呼ばれる
「シーモア・バーンスタイン」さん。
米国内外で引っぱりだこのピアニストであり、
作曲家で、教師、作家でもある氏の
ドキュメンタリー映画です。
監督は、俳優のイーサン・ホーク
イーサン・ホークといえば、
今秋に日本で公開される
チェットベイカーの伝記映画、
「Born To Be Blue」(ブルーに生まれついて)
の主演俳優。
メキシコの帰りの飛行機でこの
「Born To Be Blue」を観たのを、
思い出しました〜!
台詞は、英語で、字幕なしだったけれど、
イーサンは、チェットベイカーそのもの。
歌とトランペットも披露しています。
イーサンが演じる映画の最高傑作、
との評判も。
話しがそれそうなので、戻します。
さて、
そんなイーサン・ホークスがメガホンを
とった、シーモアさんのドキュメンタリー映画。
ピアノを教えるなかで
「人生の臨床医」としての
珠玉の言葉がちりばめられています。
彼の、朝鮮戦争出兵時のつらい想い出や、
成功をおさめていた
コンサートピアニストとしての演奏活動を、
50歳で引退したことのいきさつなどが、
シーモアさんの奏でる、宝のような音色の
ピアノ音楽とともに語られます。
私が注目したのは、
シーモアさんを指導した一人に、
ナディア・ブーランジェ
さんがいたこと!
彼女も、有名な音楽指導者で、
その教えを受けた人は、現代の音楽界に、
多くの影響を与えました。
以下の人達です。
(wikiより、ほんの一部を抜粋)
フィリップ・グラス
アーロン・コープランド
キース・ジャレット
クインシー・ジョーンズ
ミシェル・ルグラン
アストル・ピアソラ
八代秋雄
宅孝二
この方たちは、現代のいろんなジャンルの
音楽の第一人者で、素晴らしい芸術家です。
素晴らしい教育というものも、
教師の人柄やその教えを通して、
脈々と、受け継がれてゆき、
そして教えを受けた人は、
素晴らしい作品を残し、
その作品が、また後世に影響を与えて、
受け継がれてゆくのです。
それでは、最後に、このかたの言葉を
紹介して、今日のブログを終えましょう。
(「シーモアさんと、大人のための人生入門」公式HPより)
イーサン・ホークが切り取る
シーモアさんの表情、佇まい、
指先、言葉、音色、旋律の全てが
心に見事な調和と余韻をもたらす。
まさに人生の調律をして貰った感じ。
こんな人に早く出逢いたかった。
いや、
僕みたいに出逢えない人のために
本作があるのだろう。
この映画でならシーモア先生に逢えるから。
─小島秀夫(ゲームクリエイター)─
小島秀夫さんもまた、その作品を通して、
多くのひとたちに影響を与えた一人ですね!
シネスイッチ銀座、
渋谷アップリンクで、上映中
全国順次ロードショーです。
それでは今日はこの辺で。
いつもお読みいただいて、
どうもありがとうございます。