10月のある日に
突然の、友人の訃報。
時間は、その友人や飲み仲間と
いた、20年前の「Bar」へ。
豪快な飲みっぷりの彼が、
漫画を描く人だということを、
最初、私は知らなかった。
ある日のこと。
わたしは、聞きました。
漫画を描いているのですね。
もしよけれは、
ここに何か書いてくださいませんか。
ふつうの飲み友だちとして、
接していたわたしは、
プロの漫画家さんに、
その場で、絵を描いてくれ
などという、
ずうずうしくも、
厚かましいお願いをしたのです。
「あぁ、いいよ。」
さらさらさら、
と描いてくださったその絵は、
ドラエモンの絵。
「わー、凄~い。ドラエモンだ~。」
わたしは、そのドラエモンの絵に、
無邪気に喜び、感激しました。
お通夜は、あいにくの雨。
受け付けを済ませて、会場へ。
午後6時少しすぎての到着。
僧侶の読経が、はじまっている。
ふと見ると、
豪快な人生を送った、
その漫画家の作品が、会場前の
スペースに展示されている。
そして、そこには、
原画の原稿と、
子供さん向けの教材漫画が。
キャラクターは、ドラエモン。
その瞬間、
あの時の「Bar」のドラエモンと重なって、
瞼が熱くなりました。
たくさんの子供さんが、
これからも彼の描いたドラエモンで、
たくさんのことを学ぶのだなぁ。
心からご冥福をお祈りします。
それでは今日は、この辺で。
最後までお読みいただいて、
どうもありがとうございます。