旋律と旋律の絡まり
今日は、朝から良いお天気で、外出された方も
多かったのではないかと思います。
私といえば、洗濯そうじ、そしてお仕事です。
ここのところ、ず〜っと、お仕事といえば、
楽譜作成。
今日は、ヴォーカル譜の作成です。
この曲は、メロディーとメロディーが、
絡まりあうような感じの曲です。
同じ旋律を、一定の間隔でずらし、
追いかけるようにして歌う曲。
わかりやすい例で言えば、
(♪-1)かえるのうたが、きこえてくるよ
(♪-2)かえるのうたが
ゲ、ゲ、ゲ、ゲ、ゲロゲロゲロゲロ
きこえてくるよ ゲ、ゲ、ゲ、ゲ、
クヮ、クヮ、クヮ。
ゲロゲロゲロゲロ、クヮ、クヮ、クヮ。
の曲です。
ほかにも、
♪静かな湖畔の森の影から
この歌も、同じ旋律を、一定の間隔でずらして
追いかけるようにして歌う曲です、
「輪唱」といいます。
みなさんも、小学校や中学校で歌った
ことがありませんでしたか。
さて、このような手法でつくられた音楽、
のことを、少し専門的な用語で言うと、
「フーガ」とか「カノン」と言います。
「フーガ」は、遁走曲(とんそうきょく)
とも言い
メロディーを複数の声部(合唱でいうところの、
ソプラノ、アルト、テノールのようなもの。)
が、そのメロディーを模倣しながら、
あとから演奏する旋律が次々に追いかけ、
絡み合って演奏する様式の曲です。
バッハなどが、この形式の音楽を、
たくさん作曲しています。
↑
音楽の父、バッハ
「カノン」も、複数の声部(楽器)が、
同じ旋律(メロディー)を、1小節、
または2小節など、一定の時間をずらして
演奏を始める様式の曲です。
「パッヘルベルのカノン」という曲が
有名ですね。
パッヘルベルさんがつくったカノン
↑
パッヘルベルさん
このように、旋律と旋律が絡まり合うような
曲をつくる手法を「対位法」といいます。
それにしても、
♪かえるのうた の歌詞を
こうして文字にすると、
ちょっと、かえるの鳴き声とは、
違うものを想像しますね。
それが理由かどうかは、わかりませんが、
この部分の歌詞には、
クヮ クヮ クヮ クヮ
ケケケケ ケケケケ
クヮ クヮ クヮ
とするものも、あるようです。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただいて、
どうもありがとうございます。