雪景色を音であらわすと
木曜日, 11月 24th, 2016
天気予報どおりに、昨夜からの雨が雪に変わり、
今朝の関東地方はこのとおり雪景色。
11月に東京で初雪が降るのは、54年ぶり
だそうです。
雪がつもった南国植物のクワイズモ君。
↓
ハヤトウリの蔓にも雪。
↓
私が生まれ育った香川県では、
雪がほとんど降らない地方だったので、
いまだに、雪が降るとちょっぴり嬉しくて、
だあれも歩いていない雪の道に、今も、
自分の足跡をつけて歩くのが好きです。
さて、雪といえば、スキー場、高い山、
北極&南極、シベリア、北海道などなど、
連想する土地や国がたくさんありますね。
私は、長らくテレビゲーム(ファミコン、とか
プレイステイションとかの、あれです。)
の画面に音楽をつける仕事をしています。
今も、していて、
(もう、かれこれ30年近くになります!)
そんなにやっていたのか〜!
ってな感じなのですが、
時々、ゲームの画面には、
「雪のステージ」
というのがあって、
そこに音楽をつけることがあります。
表現方法は、いろいろありますが、
今日は、その雪のイメージの音を、
文章で表現してみましょう。
まず、
テンポはゆっくりめ、 ♩= 60 くらい。
楽器は、ピアノと弦楽器、フルートなど。
打楽器は、大太鼓と鈴、トライアングルなど。
ピアノの中音域を抜いた高い音域と、
低い音域を白玉(長めの音)で、
イントロを奏でます。
イントロのあとは、ピアノの高い音域で、
16分音符か8分音符の細かい音列を
つくります。
雪景色は、メロディーで表すよりは、
冷たい感じのする音の並びを選んで
細かく刻んで表現する方が良いでしょう。
その結果、
浮かびあがるメロディーがあれば、
それを、フルートやバイオリンなど、
ピアノとは違う音色の楽器で
奏でると良いでしょう。
鈴と大太鼓を小節のはじめに一緒に鳴らし、
トライアングルは、鈴をならすタイミングと
ずらして、2小節に1回ほど鳴らします。
全体的にリバーブ(残響)は深め。
弦楽器の演奏も、ビブラートなしの、
長めの音符で演奏します。
「雪景色」で思い描いた音のイメージを、
文章で表してみました。
実際のお仕事で作曲する場合は、
このような、頭の中にある、ぼんやりとした
ものを、実際にピアノを弾きながら、
音を選び、だいたいの音を選び終わったら、
それらを、コンピューターに入力して
曲を完成させて行きます。
賑やかなスキー場ではなくて、
しんしんと雪が降り積もる里山の風景。
ご紹介したのは、そんな雪景色に合う
音楽のイメージです。
それでは、今日は、この辺で、
最後までお読みいただいて、
いつもありがとうございます。