ジェゴグの音楽とその音階
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ジェゴグ楽団 のみなさま
帰国から一夜明けて、
楽園ですごした5日間の余韻に
ひたりつつ、
生活は、日常へとシフトしています。
最終日に体験した、
バリの伝統音楽、ジェゴグとよばれる
ガムラン音楽を、分析してみました。
楽器は、巨大な竹の筒が8本
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8本それぞれの音階は、
「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」
となっています。
オレンジ色の部分は、緑色の部分の
1オクターブ上です。
これを、左右の手で、ユニゾンで奏でます。
ユニゾンとは、同じ音、の意味です。
1オクターブ上や下の、同じ音、の意味も
あります。
この巨大な竹筒打楽器を、15人〜20人の手で
強弱をつけ、ある時は、かけ声、
あるときは歌とともに鳴らされる、
その音は、振動となって伝わり、
体中の細胞のなかの水、
すべてと共振します。
楽しい波動と、気持の良い周波数が
合わさって、感じる音楽ですね。
私たちが普段聴いている音楽は、
ヨーロッパの音階、
ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、
ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ
の12音でできています。
ところが、このジェゴグでは、
「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」の4つの音だけ。
この4つの音だけで、
強弱、リズム、タイミング、声、
のバリエーションをつければ、
単旋律(モノフォニック)で、
これだけの表現をし、
人々を楽しませることができる。
目の前で、見せて頂いた私は、
音楽のすばらしさ、
世界中、どこに行ってもその土地に
根ざした音楽があり、
それらは国境をこえて、
普遍のものとなり、人々の心に
とどくものなのだと、
音楽にたずさわる者として、
嬉しくなりました。
バリ島西部の村から、3時間かけて、
トラックの荷台に積まれた楽器とともに
立ったまま、ウブドのホテルまで
きてくださったジェゴグ楽団のみなさま。
心から楽しんで演奏する姿に、
胸をうたれました。
それでは今日はこの辺で。
いつもお読みいただいて、
どうもありがとうございました。