Archive for 9月, 2017

ジェゴグの音楽とその音階

日曜日, 9月 10th, 2017

 

 

 

 

 

 

ジェゴグ楽団 のみなさま

 

 

 

帰国から一夜明けて、

 

 

楽園ですごした5日間の余韻に

 

 

ひたりつつ、

 

 

生活は、日常へとシフトしています。

 

 

最終日に体験した、

 

 

バリの伝統音楽、ジェゴグとよばれる

 

 

ガムラン音楽を、分析してみました。

 

 

楽器は、巨大な竹の筒が8本

 

 

 

8本それぞれの音階は、

 

 

「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」

 

 

となっています。

 

 

オレンジ色の部分は、緑色の部分の

 

 

1オクターブ上です。

 

 

これを、左右の手で、ユニゾンで奏でます。

 

 

ユニゾンとは、同じ音、の意味です。

 

 

1オクターブ上や下の、同じ音、の意味も

 

 

あります。

 

 

この巨大な竹筒打楽器を、15人〜20人の手で

 

 

強弱をつけ、ある時は、かけ声、

 

 

あるときは歌とともに鳴らされる、

 

 

その音は、振動となって伝わり、

 

 

体中の細胞のなかの水、

 

 

すべてと共振します。

 

 

楽しい波動と、気持の良い周波数が

 

 

合わさって、感じる音楽ですね。

 

 

 

私たちが普段聴いている音楽は、

 

 

ヨーロッパの音階、

 

 

ド、ド#、レ、レ#、ミ、ファ、ファ#、

 

 

ソ、ソ#、ラ、ラ#、シ

 

 

の12音でできています。

 

 

ところが、このジェゴグでは、

 

 

「ソ」「ラ」「ド#」「ミ」の4つの音だけ。

 

 

 

この4つの音だけで、

 

 

強弱、リズム、タイミング、声、

 

 

のバリエーションをつければ、

 

 

単旋律(モノフォニック)で、

 

 

これだけの表現をし、

 

 

人々を楽しませることができる。

 

 

目の前で、見せて頂いた私は、

 

 

音楽のすばらしさ、

 

 

世界中、どこに行ってもその土地に

 

 

根ざした音楽があり、

 

 

それらは国境をこえて、

 

 

普遍のものとなり、人々の心に

 

 

とどくものなのだと、

 

 

音楽にたずさわる者として、

 

 

嬉しくなりました。

 

 

 

バリ島西部の村から、3時間かけて、

 

 

トラックの荷台に積まれた楽器とともに

 

 

立ったまま、ウブドのホテルまで

 

 

きてくださったジェゴグ楽団のみなさま。

 

 

心から楽しんで演奏する姿に、

 

 

胸をうたれました。

 

 

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

 

いつもお読みいただいて、

 

 

どうもありがとうございました。