デジタルな音楽世界のお仕事について

 

 

 

 

 

 

 

近所にて

 

 

 

 

お花見の季節が到来しました。

 

 

青空に映える桜の淡いピンクが、

 

 

今年も見られるのですね。

 

 

 

さて、

 

 

今日は、デジタルな音楽のお仕事について

 

 

書きたいと思います。

 

 

デジタル と一言で言っても色々ありますが、

 

 

テンポチェンジについて書いてみます。

 

 

コンピューターで音楽を制作するときに、

 

 

テンポの設定をします。

 

 

曲の途中から早くしたり、遅くしたり、

 

 

数値を入れたら、即座に正確に、

 

 

指定したテンポでリズムを刻んでくれます。

 

 

そういうところはデジタルの最も得意と

 

 

するところです。

 

 

では、

 

 

だんだんゆっくり(リタルランド)演奏したい、

 

 

だんだん早く(アチェレランド)演奏したい

 

 

場合はどうでしょうか。

 

 

もちろん演奏可能です。

 

 

ですが、それには「だんだんゆっくり」の

 

 

ゆっくり加減を、一つ一つ数値化して

 

 

入力する、という作業が発生します。

 

 

人が演奏するときは、自然にできるのに、

 

 

コンピューターにやってもらうとなると、

 

 

ひと手間かかるのです。

 

 

 

 

だんだんゆっくり演奏のデータ

 

 

 

この写真は、

 

 

音楽制作ソフトの、テンポデータを表示

 

 

したものです。

 

 

 

「♩ = 77」の、ゆったりした音楽のデータです。

 

 

折れ線グラフに絵を描くように

 

 

ささっと入力もできます。

 

 

が、ほかにも

 

 

だんだんゆっくり演奏する、ではなくて、

 

 

この音だけテヌート(少し長め)気味に、

 

 

という場合があります。

 

 

人が演奏するときは、その音符にテヌートの

 

 

記号を書いておけば、

 

 

無意識のうちに少し長めに演奏してくれますが、

 

 

コンピューターはそうはいきません。

 

 

どの程度 長めに演奏するのか、

 

 

数値化して入力しなければいけないのです。

 

 

数字を入力して聴いて、という作業を繰り返し、

 

 

自然な感じに聞こえるまで続けます。

 

 

慣れてくると、

 

 

大体このくらいの「ゆっくりさせ具合」なら

 

 

このくらいの数値、というのが、

 

 

わかってきます。

 

 

サラリーマン作曲家として、

 

 

コンピューターで音楽制作をしていた頃、

 

 

アーティスト、作曲家、というよりは、

 

 

「私は職人のようだなぁ。」と思うことが

 

 

多々ありました。

 

 

その理由は、

 

 

こういう作業をたくさんしていたからなのかも、

 

 

と 改めて感じた次第です。

 

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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