歌劇-紅天女を観てきました
水曜日, 1月 15th, 2020
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プログラム
ここのところ、再びお仕事の毎日です。
そんな中、オペラ「紅天女」(くれないてんにょ)
を観てきました。
漫画家、美内すずえさん原作の「ガラスの仮面」
の作中劇『紅天女』がオペラ化されたのです。
原作の連載が始まったのは1976年、
漫画の中では、この劇中劇のラストシーンを
あえて描かなかったそうです。
その理由は、美内さん自身が書いた、あるセリフの、
“怖さ”にあったのだそうです。
「紅天女」は阪神淡路大震災をはじめとして、
日本に次々と天変地異の災害が起き始めた頃、
初めは舞踏用の作品として発表されたそうです。
その後、10年の時を経て、今度は
神社の奉納舞踏として上演されました。
そして色々な方々の要望や協力のもと、
ついに、44年の時を越えて新作オペラ
として発表されたのです。
時は熟した、というのでしょうか、令和の時代に
観る素晴らしい日本語のオペラでした。
第三幕、主人公の仏師が語るセリフが胸に
飛び込んできて、じわじわと胸が熱くなりました。
演じているオペラ歌手の皆様も、普段歌っている
イタリア語と違って母国語なので、言葉の意味が
明確です。
観客の私たちにも、これでもかと伝わってきました。
今の地球人に必要なメッセージが
素晴らしい芸術に携わる多くの人々の手によって
総合芸術作品として伝えられてゆく様を
目の当たりにしました。
衣装を担当されているのは、
うさと服でおなじみの、さとううさぶろう さん。
うさと服は、ミチカホールライブで、
ライアー演奏のときに着させて頂いています。
そして、アクエリアス48合唱団の皆さまとも、
うさと服で、初めての演奏を
ご一緒させていただきました。
話がそれましたが、うさとさんの衣装、素晴らしかったです!
音楽は、オーケストラピット、という客席の前方に
作られた囲いの中でオーケストラの生演奏です。
他にも、舞台の冒頭には「能」の演出があり、
オーチャードホールの空間が、一瞬にして
物語の舞台背景である14世紀の南北朝時代の
空気感に変化しました。
お琴、御笛(日本の笛)、石笛(いわぶえ)の音色が、
魂の奥に眠る遠い記憶を呼び覚まし、
掻き立てられるように感じたのもこのオペラの
大きな魅力です。
オペラをはじめとする総合芸術、ミュージカルなど、
その重要な一旦を担う音楽は、音を通して言葉にできない
想いを一瞬にして伝えることができるのだということを
改めて体感した次第です。
アクエリアス48混声合唱団の皆さまと出演します。
聖母マリアの夕べ
〜光と癒しの音色、そして聖母マリアの愛に包まれて〜
3月19日(木)
18時開場 /19時開演
チケットのお申し込み
↓
https://mielca.com/mielca_genki/PublicSeminar.aspx?gId=1&sId=1&eId=501
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。