映画-第七の封印を観ました-時空を超えて今の時代にも通じる作品です
金曜日, 11月 26th, 2021
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第七の封印(1957年)
撮り溜めておいたビデオ鑑賞シリーズ、いよいよ
この作品が最後となりました。
録画したのは2016年のこと、深夜放送の映画番組を
連ドラで録画したものを観ていたのですが、その頃
ブログ塾に入り、365日毎日更新することを始めて
ビデオを見る時間がなくなったのです。
どんどん溜まってゆく未視聴の映画作品を尻目に
仕方がないので、連ドラ録画をやめました。
スウェーデンの巨匠、イングマール・ベイルマン監督の
出世作「第七の封印」は、そのタイトルからして
哲学的な内容かなと感じて観るのが後回しになっていたのです。
長年の十字軍の遠征から戻った騎士アントニウスの物語、
冒頭シーンで、死神が出てくるところから引き込まれました。
時代はペスト(黒死病)が流行し魔女狩りも行われていた
中世ヨーロッパが舞台です。
出典:wikipedia
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撮影風景
(*以下ネタバレ内容を含みます)
10年にも及ぶ遠征から戻っても神からの応答はなく、
虚無感に襲われるアントニウス。
自分を追いかけてきた死神にチェスの勝負を持ちかけ、
勝ったら自由にしてくれるよう交渉し、
少しの猶予で故郷へ帰る旅を続ける中、様々な人々と出会います。
家族を疫病で失った少女、堕落した聖職者、
火焙りの刑に処される女、疫病の蔓延を神の天罰だと思い
自らを鞭打つ狂信者たち、純朴な旅芸人の一家、
破滅の予感に恐れおののく人々、妻に駆け落ちされた鍛冶屋などなど。
そのうち少女と旅芸人一家、鍛冶屋夫妻を一行に加え、
アントニウスは更に故郷の城へと旅を続けます。
ある夜、アントニウスは死神にチェスの敗北を認めます。
死神から神のことを知りたかったアントニウスですが、
結局 彼自身の魂の救済もなく、神について知ることも
何一つ達成できなかったアントニウスは虚無感に襲われます。
ただ、今ある現実を感謝とともに生きる旅芸人の一家
だけは死神から守りたいと思い、逃げるよう助言します。
(ラストシーン)
荒れ果てた城で妻と再会し、晩餐をとるアントニウスとその一行。
死神が現れその場に居た者全員の命を奪ってしまいます。
翌朝、前夜のうちに逃げ出した旅芸人のヨフが見たのは、
死神に先導され数珠繋ぎになって道を行く
アントニウスら犠牲者たちの姿でした。
旅芸人一家がこれからも無事旅を続けることを予感させて、
映画の幕が閉じます。(wikipediaより引用)
疫病に恐れおののく人、投げやりになる人、様々な人々がいる
中で、ベイルマン監督が旅芸人一家の生き方に希望を
託していることが、コロナ禍の今だからこそよく理解できます。
この作品を録画した2016年、5年後にこのような疫病
騒ぎが世界中を駆け巡っていることになるとはつゆ知らず、
図らずしも今この作品を観たことによって、時空を超えた
不思議な感覚に包まれているところです。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。