救いようのないラストシーンの映画を2本観ました
ここのところ録画しておいた映画を観ています。
「ジョニーは戦場へ行った」は、1939年の小説が
原作です。
ダルトン・トランボという人が書いた反戦小説で、
それをのちに、彼自身がベトナム戦争中の1971年に
ハリウッドの監督となって制作したものです。
小説の方は、戦争のたびに発禁本となっています。
作者は共産党員として投獄された経験もあります。
この映画、何の予備知識もなしに観たのですが、
ラストシーンの救いようのなさに驚きました。
あまりにも救いがなかったので主演を演じた俳優である
ティモシー・ボトムズを検索しました。
古き良き時代の善良なアメリカ人の象徴であるような
この俳優さんが演じることで余計に救いようのなさが
際立っていると感じました。
驚いたことに、この作品がデビュー作で、現在69歳で
ご存命中です。
さらに驚いたことは2000年〜20010年にかけての
TV番組で、ジョージ・W・ブッシュ(息子の方)
を演じていることです。
というわけで、何だか複雑な気持ちになった次第です。
カラーと白黒の使い分けが秀逸な作品で、公開の年には
カンヌ映画祭審査員特別グランプリを受賞しています。
救いようのない気持ちになりたい人にはオススメです。
そしてもう一本は、ウディー・アレン脚本・監督の
「マッチ・ポイント」(2005年)です。
あまりにも救いようがないので軽めなラブコメディーを
見ようと録画リストの中から選びましたら、
何とこの作品はラブコメではなくて恋愛サスペンス映画、
またもやラストが色んな意味で救いようがないと
感じた映画だったのです。
主人公が元プロのテニス選手ということで、最後のとある
エピソードで“マッチポイント” というキーワードが
生きてくる演出には感心しました。
このラストシーンを救いがあると感じるか、
ないと感じるかは意見が分かれる所だろうと思います。
作品としてはとても面白いものでしたので、
ハラハラドキドキしたい人にはオススメです。
こんなストーリーを思いつくウディ・アレンは1935年
生まれの86歳、現役で現在も映画監督として作品を
制作しています。
それもそのはず、1997年に35歳年下の韓国人女性と
結婚なさっていますがこの女性、昔付き合っていた恋人と
一緒に養生に迎えた女性で、まぁ、血は繋がっていないが
近親相姦の末の結婚ということになります。
その元恋人とは訴訟になった模様、 、 。
さらには、他にも養女に迎えた女性から性的虐待の
告発を受け、訴えられ裁判になったことがあるという
私生活も一筋縄では行かない映画を地で行くタイプの
人だな、と。
お金が支配してきたこれまでの価値観だからこそ成り立つ
物語だということも感想として付け加えておきます。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。