梅雨の日々
ひょんなことから、林真理子さんの電子ブックのエッセイを読んでいる。登録すればメールマガジンのように定期的に配信されるものである。登録したとき既にVol.
12まで配信済みだったので、プリントして読むことに。
林真理子さんは、女性の本音をズバズバ書くところが好きで、彼女の書くエッセイは、面白くて良く読んでいたのだ。
会員登録さえすれば無料で読める、この美容に関するエッセイは、生命保険会社がスポンサーで、毎号のエッセイの巻末には美容に関する商品や店などの広告が載っていて、なるほど、ここから真理子さんの原稿料が出ているのか、と妙に関心しつつ楽しく読んだ。時には辛口のその文体は、私が中高生の悩み多き年頃に読んでいたものと変わらず、久しぶりに嬉しくなった。アンチエイジングや美容に関して、心の中でもやもやしていることを、林真理子さんがすっきり文章にしてくれて「そうそう。」と膝を打つ感じだ。
私は、当時、漫画か活字かといわれたら活字が好きで、もちろん「ベルサイユの薔薇」、「パタリロ」、「ガラスの仮面」など友人の薦めで読破したものは数多いが、自発的に読むのは、圧倒的に活字のものが多かった。父の本棚は、私の本棚でもあった。松本清張、森村誠一、谷崎潤一郎、有吉佐和子などなど、面白そうなものは手当たり次第に、、、。社会派のミステリー好きになったのは、父の影響である。
他には、小節ジュニアという女子中高校生版、文芸春秋みたいな活字の月刊誌があり、お菓子をたべながらこの小節を読み耽るのが、私の至福の時であった。今から考えると、活字版の腐女子に片足くらいはつっこんでいたと思う。
ミステリーといえば、ピーター・フォークさんが亡くなった。刑事コロンボのテレビシリーズ視聴も、小節ジュニアとならんで私の至福の時間で、今のようにビデオや配信がない時代なので、その試聴時間を巡っては母とけんかになったりもした。
あぁ、懐かしい。。。
ピーター・フォークさん、ご冥福をお祈りします。