丹生都比売神社と空海さま
和歌山から戻りました。
一夜明けて、何だか風邪ぎみです。
去年「ゆの里」に行き、帰ってきたときも、
風邪を引いていました。
そして、それを病院に行かずに治しました。
熱もなく、のどの痛みがあるのと、
鼻水が少し出るくらいなのですが。。。
良いお湯につかったので、
その浄化作用だと思います( ^ ^ v
さて、
高野山に入る前に訪れた、
丹生都比売神社(ニウツヒメジンジャ)の
ことをもう少し書きますね。
丹生都比売神社が創設されたのは、
1700年以上前のことと伝えられています。
「丹生都比売大神」は「天照大御神」の妹さま。
この紀ノ川(和歌山県橋本市)の一帯、
「ゆの里」の温泉があるところをも含む広い地域に
降臨し、鎮座されていたと言います。
きのうのブログに、
この神社は、空海さまと関係が深い、と書きました。
1200年前、
真言密教の道場を探していた弘法大師様の前に、
白と黒の犬を連れた狩人に化身して現れた、
「丹生都比売大神」の御子である、
「高野御子大神」は、空海さまを、
高野山へ導きました。
そして、空海さまは「丹生都比売神社」の領地
である高野山を借受け、山上大伽藍に
大神のお社を建て、守護神として祀り、
高野山を開いたのです。
神社の周囲には、数多くの堂塔が建てられ、
明治維新までは、56人の神職と、僧侶が住んで
この神社を守ってきたのです。
世界でもめずらしい、2つの宗教の共存。
それが評価されて、2004年7月、
「紀伊山地の霊場と表詣道」
の丹生都比売神社境内
として世界遺産に登録されています。
高野山といえば、真言宗、というイメージが強い
ですが、歴史をひもとくと、元々日本にあった
神道こそ、
高野山にとっては関係が深いのですね。
高野山の大伽藍の見た目が朱塗りで、
神社の外観に似ているのは、空海さまと、
「高野御子大神」のこのような関係からも
うかがえます。
大伽藍
↓
高野山金剛峰寺の屏風(撮影禁止)には、
それは素晴らしい絵が描かれていましたが、
白と黒の犬の屏風絵もありました。
そして、
古い歴史と由緒のある
丹生都比売神社には、4つの殿があります。
4つの違う神様が祀られています。
写真では見えませんが、装飾も、
それぞれ違う彫り物が施されています。
↓
神社の朱色の原材料は、水銀(丹)で、
昔から、木材の防腐剤として
使われていたそうです。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただいて、
どうもありがとうございます。