麻の会〜植物の奏でる音楽の巻〜
麻染めの会、今日は、ミラクルその2、
「植物の奏でる音楽」です。
麻染めの会なのに
なぜ、観用植物が置いてあるの?
その謎がとけました。
講師の安田さんは「植物の奏でる音楽」の実演も
みせて下さる人だったのです!
、
—————–植物の音楽—————–
、
ダマヌール、という北イタリア・トリノの
コミュニティーが研究&開発したものです。
息をのむようなステンドグラス
アーチストの人がたくさんいて、
神殿などを手つくりしています。
、
さて、
、
植物の奏でる音楽、というのは、
植物の出す微弱な生体電位を、
音源モジュール(シンセサイザー)につないで、
音として聴くというものです。
電位をMIDIデータに変換しています。
プラグのひとつを葉っぱにつけて、
もう片方のプラグを根っこにつけるのです。
わたしは、以前から、この装置の存在は
知っていました。
いつか生音を聴きたい、と思いつつ、
そのままになっていました。
ところが、なんと「麻染めの会」で、
ライブで聴けるとは!
嬉しくてたまりません。
、
、
その植物の歌声とは!?
乞うご期待。
続きは明日のブログで、
、
、
嘘です。
、
まずはじめに、
○ ○さん、歌ってくれますか?
植物さんにお伺い。
歌う時は、この先っぽが螺旋状になっている
棒の動きでYESかNOを判断します。
わーい♥歌ってくれるのね。ありがとう!
まずは安田さんちの植物、
すぎちゃんが歌ってくれました。
その音楽は、モノフォニー(単旋律)です。
何かいいたげな、皆がいて喜んでいるような
控えめだけれど美しい、そんなメロディーです。
途中から、亜希子さんのシンギングリンの
演奏がはじまると、
なんということでしょう!
音域がかぶらないように、すぎちゃんは、
ちゃんと高音のフレーズを奏でます。
これは!!!
植物と人間がセッションしている!
近い将来、人間と、花や木のバンドが
出現するかもです。
わくわく!
楽しいです!
、
さて、
、
次に、演奏するのは、
亜希子さんちの、
チャピちゃんとうんちゃんです。
チャピちゃんと、うんちゃんは、はじめ
はずかしがって演奏してくれませんでした。
みんなで、
「そうかぁ、今日は気がのらないんだね。」
「知らない人がたくさん居るしね。」
「ごめんね、チャピちゃん。」
「でも、聴きたいなぁ、チャピちゃんの歌。」
なーんて、みんなで、ワイワイ話かけていると、
なんと言うことでしょう!
演奏がはじまりました!
すぎちゃんよりは、テンポが早めで、
奏でる音域やフレーズも違います。
うんちゃんも、最初は沈黙でしたが、
亜希子さんのリンの演奏が始まると、
それにつられるように演奏が
はじまりました。
これは、間違いありません!
人間と植物とのコミュニケーションです。
さいごに、
小さなお花、ガーベラさんとピンクさん。
彼女(たぶん)たちもはじめは演奏拒否。
ですが、やっぱりお母さんのリンが鳴り出すと
一緒に歌ってくれました。
しかもピアノのような音色。
すぎちゃんや、チャピちゃんたちとは違うのです
、
、
はぁ〜
ここまで読んで
「山根さん、とうとう頭が、変に。」
と思っているあなた。
まぁ、あたらずとも、遠からず!
頭が変と思われてもかまいません。
、
、
♥坂本龍一さん♥
わたしの大好きな作曲家です。
2012年2月12日放送のEテレの番組。
「樹木の生体電位の変化」
〜坂本龍一の創作課程を追う〜
坂本龍一さんが、樹木が発する生体電位の変化を
音楽に変換する試みのドキュメンタリーです。
「坂本龍一 フォレストシンフォニー
森の生命の交響曲」
ご覧になった方もいらっしゃると思います。
、
この番組のさいごに聴いた曲は、
陸前高田市の「奇跡の一本松」などを訪ねて
生体電位を測定。
そのデータをもとに、つくられた音楽でした。
優しくて、つつみこむような、
それでいて、スタイリッシュで格好良い、
とっても素敵な音楽でした!
、
龍一さんは言います。
「木は光(という電磁波)をエネルギーにかえる天才。
その周期性を音楽にしてみたい。」
ほら、
ね。
龍一さんのお墨つきだよ!
〜♫麻染めは炭でそめるだけに〜♫
、
さて、わたしは、すぎちゃんや、ちゃぴちゃん、
ガーベラさんたちが演奏してくれたフレーズを
今、思い出しています。
職業柄、分析せずにはいられません。
、
思い出しながらピアノで弾いてみると、
モードの音階でできています。
バッハ以前の教会音楽や、
日本の民謡や、世界の民族音楽、
そして、ジャズにつかわれる音階です。
バッハ以降のいわゆるドミナント→トニック
が含まれる音階ではなかったです。
音階から立ち上がる音列を、コードネームで
あらわしてみました。
Gm7と、Fm7 かなぁ。
だけど、それ以外の微妙な音程の音も
含まれていたように思います。
高いところは、人間の可聴領域ギリギリの音
が鳴っていました。
、
あつ、
、
ここまで書いて思い出した!
とても高い音を演奏していたのは、
安田先生の息子(たぶん)さんの
すぎちゃんです。
もしかして、
心優しい、すぎちゃんは、
一緒にいたチルル君のために、
演奏してくれていたのかも!
だって、ねこは、人間の聴くことができない
高い音が聴こえるから。
なんだか、また、泣けてきた。
チルル君、良かったね。
生前のチルル君。
プーランクやラベルや
マイルス・デイビスや、
モードでできた音楽が大好きだったものね!
すぎちゃん、ありがとう!
そして、今日も
さいごまでお読みいただき、
どうもありがとうございました。