恋の罪
映画「恋の罪」を観て来た。東電OL殺人事件をもとに、園子温監督・脚本の映画だ。
題材が題材だけに、じっとりと救なく終わるのかと思っていたら、何故か観客から笑いが起きる場面もあり、優れたエンターテインメント作品である。
実は、この映画、私の名前がクレジットされています。しかも音楽演奏のところで。正確にはコンピュータによる演奏、ということなのですが、あたかもチェンバロを弾いているように、挿入曲の美しい古典〜バロック音楽をデータ制作したものです。
制作中は映像の一部しか見ていなかったので「これって、もしかしてポルノ映画なのかなぁ、配給会社は日活ってことだし、いやいや普通の作品だって聞いてるけど、大丈夫なのかコレ、などと、あれこれ悩みながら、来る日も来る日もステップ入力に明け暮れる毎日、、、これぞ職人、これぞ家内制手工業。
そんなわけで作品全体が観ることのできる公開日を楽しみにしていたのです。
果たして、それはそれは144分間、ノンストップで展開される過激な映像と脚本。面白すぎる。園監督ってすごい人なんだなぁ、とただただ感激しているうちに終わり、スタッフロールに自分の名前をみつけてまた感慨深い思いにひたったのです。
劇場の大きなスクリーンで、閉じられた空間の中で多くの観客と一緒に観るスタッフロールの自分の名前、というのは、ゲームを一人でクリアして一人静かにテレビのモニターで観るのとはまた気持ちが大きく違うものだ。とはいえ「がんばれゴエモン2」のバグチェック中、睡眠不足のもうろうとした頭で最後までクリアし、クレジットの自分の名前を初めて見つけたときの感動が甦って来た。
こういう新鮮な気持ちを忘れてはいけないと、再確認したような次第です。
この作品にご縁があり、微少ながらも、その音楽制作の一部にお役に立てたことに感謝して。
いろんな事を考えてしまう、それでいて、とっても面白い映画です。
ただしR18+指定なので、良い子の皆さんは見ちゃダメよ!
気をつけてね。
それでは
今日はこの辺で