ドラゴン・タトゥーの女

「ドラゴン・タトゥーの女」の試写会に行ってきた。スウェーデンの島で繰り広げられる、財閥一家の過去とからんだ猟奇ミステリー小説の映画化だ。

オープニングのスタッフクレジットの映像がすごくスタイリッシュでかっこ良くて印象的。ここには既に制作費がたくさんかかっている模様。

主人公たちの台詞の意味や、ラストシーンについて、たくさん考えさせられて、ものすごく原作を読みたくなった。ラストには驚きのエンディングが用意されている。「誰がハリエットを殺したのか?」ミステリー好きなら必見の作品だ。

私がスウェーデンを訪れたのはもう3年前になるので、あの東京では味わえない北欧の空気感、寒さを思い出した。それにしても変わった趣味の持っている人が沢山登場するのには驚きだ。「恋の罪」の時に、過激な映像なので、ということを書いたが、ドラゴンタトゥーでもさらに過激な映像を生々しく描いている。人間の怖いものみたさ、エロくてグロテスクなものみたさは充分満たしてくれる映画なのだ。

監督の力量と原作や脚本の良さもあるからなのだろう。ただのエログロでなくおぞましいなかにも統一された映像の美学、そして救いも用意されている。

ただし、ほんとにほんとのラストシーンは、この場面、必要なのかな、と思うくらい「えっ?」と思ったのだが、原作者がスウェーデンの作家なので、やはり北欧のシュールでスタイリッシュな文化というものを感じた次第である。舞台挨拶で監督と主演女優が語っていたように、登場人物のキャラクターに惹かれた、というその意味がわかった気がした。「セブン」の監督でもあったデヴィッド・フィンチャーの手で映画化されることが運命だったかのような作品だ。おすすめです。

それでは今日はこの辺で。

変わったポーズで寝るチルル君

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チューボーですよで触発されつくったオムライス

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