私が影響を受けた音楽-その1

 

 

 

 

 

 

 

坂本龍一「千のナイフ」CDジャケット

 

 

 

今日は、曇り雨模様です。

 

 

涼しくて過ごしやすいです。

 

 

高校時代のクラスメートから、

 

 

「これまでの音楽人生で、

 

 

一番影響を受けたのは?」

 

 

というリレー投稿の依頼がありました。

 

 

先ほど、3曲を選んで、

 

 

FaceBookに投稿いたしました。

 

 

 

というわけで、今日は、その3曲について

 

 

書きますね。

 

 

まずは、坂本龍一さんの「千のナイフ」

 

 

イエロー・マジック・オーケストラ以前、

 

 

1978年、今から40年前に発表された、

 

 

龍一さんのデビューアルバムです。

 

 

初回プレスは、400枚、そのうち200枚は、

 

 

返品されたそうです。

 

 

アルバムジャケットが印象的で、

 

 

アルマーニのジャケットと、リーバイスのジーンズを

 

 

着たまま、暗い表情の龍一さんが、

 

 

泡のバスタブに足を入れている、という

 

 

少し変わった雰囲気のものでした。

 

 

その頃はCDはまだなくて、

 

 

LP版のジャケットだったので、

 

 

今より大きいサイズでしたから、余計に

 

 

このジャケットが印象的だったのです。

 

 

「千のナイフ」の冒頭のボコーダーを通した

 

 

毛沢東の詩の朗読が印象的です。

 

 

イントロとしてのこの部分が、自然な感じで

 

 

盛り上がってゆき、Aメロに入るところは、

 

 

今、聴いていても鳥肌が立ちます。

 

 

どこか懐かしい感じのするアジア風の

 

 

Aメロに対して、

 

 

3分すぎたところから始まるBメロは、

 

 

摩訶不思議な和音の進行とボイシング

 

 

(ボイシングとは、和音の連結の仕方)で

 

 

何かこう、心の底を見透かされるような感覚に

 

 

陥ります。

 

 

そしてそのあとの、ギターソロで、現実世界に

 

 

引き戻されます。

 

 

私は、JAZZが大好きで、

 

 

ポップスやロックも、中学〜高校時代は、

 

 

なんでも聞きまくっていました。

 

 

この「千のナイフ」は、JAZZでもロックでもない

 

 

ノンジャンルのような曲です。

 

 

掛け値なく、ただ大好きで、Y.M.Oの曲とともに

 

 

ヘヴィーローテーションしていたのです。

 

 

さっき聴いていて気がついたことですが、

 

 

「千のナイフ」には、レゲエのリズムが

 

 

背後に隠れています。

 

 

レゲエレゲエしていない、さりげない感じが、

 

 

龍一さんのセンスの良さと、天才的な配合に

 

 

よって、

 

 

隠し味のようにあとから効いてきます。

 

 

素晴らしいです!

 

 

千のナイフを初めて聴いたとき、

 

 

私は、中学生でした。

 

 

その後、

 

 

地元の高校の音楽クラスにピアノ専攻

 

 

の生徒として入学しましたが、

 

 

すぐに、音大の作曲科に進みたい、と、

 

 

担任の先生に申し出て、

 

 

却下されたことを思い出します。

 

 

それから、ことあるごとに

 

 

担任の先生にしつこく言い続けた結果、

 

 

地元在住で、東京芸術大学作曲科を卒業した、

 

 

 現代音楽の作曲家の先生を紹介していただき、

 

 

受験に必要な、和声と対位法の勉強を

 

 

はじめることになったのです。

 

 

余談ですが、紹介していただいた先生は、

 

 

芸大時代、坂本龍一さんと

 

 

同じ門下生だったため、面識があり、

 

 

私が龍一さんのことを話すと、

 

 

「あぁ。坂本くんね。知ってるわよ。」

 

 

とおっしゃって、なぜだか、私は、

 

 

驚きと感動を覚えました。

 

 

当時の私にとっては、それだけで十分に、

 

 

坂本龍一さんと同じ門下だった先生から教わる、

 

 

和声の勉強が、「千のナイフ」の、あの

 

 

摩訶不思議な和声進行につながる感じがして、

 

 

楽しくて仕方なかったのです。

 

 

というわけで、

 

 

大学進学時には、作曲科を受験できました。

 

 

それほどまでに、影響を受けたのです。

 

 

と、

 

 

長くなって来ましたので、

 

 

ラヴェルとストラヴィンスキーの曲については、

 

 

後日、書きますね。

 

 

 

「千のナイフ」(坂本龍一)

https://www.youtube.com/watch?v=dV8wdoQKKvM

 

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

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