12月の五十鈴川にて禊の水行に挑みました

 

 

 

 

 

伊勢、五十鈴川

 

 

 

 

初めてのお伊勢参りは、初めてのことだらけでした。

 

 

時系列は前後しますが、1泊2日の

 

 

光を見る旅 を終えて、そのまま、

 

 

光旅の有志とともに、

 

 

〜神話を体感する会〜に参加しました。

 

 

お昼ころに、研修センターの宿泊施設に移動し、

 

 

滞在中の規則や決まり、

 

 

礼儀作法などのレクチャーを受けた後、

 

 

童心行という、体を動かすワークを

 

 

行いました。

 

 

大人のためのボーイ&ガールスカウトに

 

 

参加したような感じです。

 

 

そして、いよいよ水行のための事前の説明を

 

 

受けます。

 

 

水に入る前の準備運動、掛け声、水への入り方、

 

 

呼吸の仕方、などなど

 

 

だんだん、現実のものとなって来ます。

 

 

水行の時に歌う、うたを教えていただきました。

 

 

明治天皇が読んだ歌です。

 

 

「五十鈴川

 

 

清き流れのすえ汲みて

 

 

心を洗へ

 

 

秋津島人」

 

 

これに節をつけて歌います。

 

 

「いすずがわ〜

 

 

きよき〜ながれ〜の すえくみて〜

 

 

ここ〜ろ〜を あら〜へ〜

 

 

あき〜つ〜 きみ〜ひと〜」

 

 

講師の先生と一緒に何度か練習しました。

 

 

これを、川に入った時、1回斉唱し、

 

 

しばらくした後、もう一度、斉唱します。

 

 

そして、水行の際に着る、白装束

 

 

(着物のときに着る、襦袢のようなもの)

 

 

が支給されました。

 

 

その後、食事をして、玄関前に集合、

 

 

4列に並んで、全員で、川へ向かいます。

 

 

厚手のコートやダウンに、

 

 

なぜか足元は素足にサンダルという

 

 

総勢、約150名が男女に分かれて

 

 

隊列を組んで、歩く姿に、

 

 

道ゆく自動車も徐行して、

 

 

何事かと、観察(ガン見)されている模様。

 

 

昼間ランチを食べるため、ぶらぶら歩いた、

 

 

商店街に、ブルーシートが貼られたところで、

 

 

着替えます。

 

 

 

昼間のおかげ横丁

 

 

 

男性は、河原でフンドシ姿になります。

 

 

私たち女性陣が河原に到着すると、

 

 

男性陣は、ふんどし姿で月あかりの

 

 

河原に整列しているのが見えました。

 

 

この時点で、もうこの世の光景とは

 

 

思えません。

 

 

そして、私たち女性も河原へ整列し、

 

 

掛け声とともに準備運動をし、

 

 

合図とともに、川へ入ります。

 

 

一歩川に足を入れた途端、

 

 

「つめたっ!」

 

 

もう、冷たいのなんのって!

 

 

しかし、引き返すわけにも行きません。

 

 

くるぶし、ふくらはぎ、もも、

 

 

腰のあたりまで、川を歩きます。

 

 

そして、再び掛け声とともに、

 

 

一気に肩まで浸かります。

 

 

側から見ると異様な光景だと思います。

 

 

「えいっ!」

 

 

という掛け声だったかどうか、

 

 

忘れてしましましたが、

 

 

「ザブン」

 

 

と肩まで浸かりました。

 

 

もうね、冷たいどころの

 

 

騒ぎではありません。

 

 

痛い? とも違います。

 

 

人間、極限状態になると

 

 

笑いたくなるのだということが

 

 

わかりました。(私の場合!)

 

 

ですが、禊の水行、私語はおろか、

 

 

禊の間は、感嘆の声なども出さないように、

 

 

指示がありましたので、

 

 

必死にこらえました。

 

 

でも、お葬式の時に笑いをこらえようとして、

 

 

こらえられなくなるのと同じ状態が、

 

 

私にも起こりました!

 

 

困った、と思った瞬間に、

 

 

五十鈴川の歌が始まりました。

 

 

「いすずがわ〜、

 

 

初めの、五十鈴川〜から後の歌詞が

 

 

吹っ飛んでしまい、笑いをこらえながら、

 

 

必死で声を出して、最後の

 

 

秋津島人〜、のところだけ、

 

 

言葉にならない感じで、歌いました。

 

 

 

不思議なことに、

 

 

あんなに冷たかったのに、

 

 

歌い出した途端「冷たい」という感覚が、

 

 

薄らいだのです。

 

 

労働の時に歌が生まれた、

 

 

ということは、こういうことだったのか、

 

 

と、納得した瞬間でもあります。

 

 

1分、2分、それでも冷たい水を感じながら、

 

 

息を吸って吐いて、内観します。

 

 

そして2度目の、五十鈴川の歌、斉唱。

 

 

やはり、私は「いすずがわ〜 」以外、

 

 

歌詞が吹っ飛んで、あわあわ言っているうちに

 

 

歌が終わりました。

 

 

掛け声とともに立ち上がり、

 

 

体の向きを変えて、川から上がりました。

 

 

私たちが商店街に着くまで、男性陣は、

 

 

ふんどし姿のまま、

 

 

掛け声を出していました。

 

 

その掛け声を聞いていると、なぜだか、

 

 

寒さが和らぐような気がしました。

 

 

というわけで、

 

 

「禊」の水行、浄化とともに、

 

 

新しい自分に対する、契約、約束、覚悟をした

 

 

という感覚になったのです。

 

 

この後は、伊勢内宮の夜間参拝です。

 

 

部屋に戻り、着替えて、

 

 

月次祭(つきなみさい)に参ります。

 

 

初めてのお伊勢参り、まだまだ続きます。

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

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