伊勢神宮内宮の月次祭奉観へ

 

 

 

 

 

 

伊勢神宮内宮、入り口

 

 

 

 

きのうの続きです。

 

 

五十鈴川で水行をした後は、

 

 

一旦、宿舎に戻り、

 

 

暖かい服装に着替えます。

 

 

伊勢神宮内宮で

 

 

行われる、月次祭(つきなみさい)を、

 

 

奉観します。

 

 

 

出典:伊勢志摩新聞webサイト

 

 

出典:伊勢志摩新聞webサイト

 

 

 

黒田清子さまが神宮祭主をなさる、

 

 

伊勢神宮で、最も重要なお祭りです。

 

 

毎年6月と12月の月次祭と

 

 

10月の「神嘗祭(かんなめさい)」を合わせて

 

 

「三節祭(さんせつさい)」と呼ばれるものの

 

 

一つです。

 

 

入り口で、奉観希望のグループごとに、

 

 

4列に並びます。

 

 

警備の人の誘導に従って、内宮へ入ります。

 

 

私語は禁止、もちろん写真撮影は禁止です。

 

 

玉砂利を踏む、

 

 

「じゃっ、じゃっ、」という音だけが

 

 

響きます。

 

 

雨模様になるということで、

 

 

祭祀そのものを奉観することは

 

 

叶いませんでした。

 

 

それでも、静寂の中で、行列を待つ間、

 

 

様々な音を聞きました。

 

 

厚着をして行ったのと、

 

 

水行のおかげで寒さに耐性ができたのか、

 

 

待つ間もそんなに寒さは感じませんでした。

 

 

夜の伊勢神宮で耳をすますと、

 

 

色々な存在の音が聞こえてきました。

 

 

夜の冬の生物の気配、空を飛ぶ何かの音、

 

 

飛行機の音?こんな時間に?

 

 

風の音、葉っぱの擦れるような音。

 

 

これらすべてを、

 

 

禊によって研ぎ澄まされた全身で

 

 

受け止めます。

 

 

何分くらい経ったでしょうか。

 

 

明かりを灯し、平安時代の装束をまとった

 

 

神官の方々が、私たちのすぐ前を

 

 

通り過ぎました。

 

 

そして、やがて、黒田清子さまを先頭に、

 

 

しずしずと、祭典を奉仕される方々の

 

 

行列がやってきました。

 

 

 

 

出典:伊勢志摩新聞webサイト

 

 

 

「じゃっ、じゃっ、」という音だけが

 

 

鳴っています。

 

 

 

出典:伊勢志摩新聞webサイト

 

 

 

テレビでしか見たことのない風景です。

 

 

厳かで神聖な空気が流れています。

 

 

静々と進むその行列は、まるで、

 

 

そのまま、かぐや姫の行列のように

 

 

宙を進み、月まで行ってしまうのでは

 

 

ないか、と思えるほど美しくて、

 

 

幻想的でした。

 

 

行列をお見送りしたあとには、

 

 

かすかに聞こえる雅楽の響きと、

 

 

建物の向こうに

 

 

ぼうっと光る松明の明かりに、

 

 

お祭りの気配を感じました。

 

 

このような儀式が、途切れることなく

 

 

1200年も前から行われてきたのだという

 

 

日本の歴史の重みを

 

 

感嘆の気持ちとともに、

 

 

今、私がその場にいるのだという、

 

 

言葉にならない感動を覚えた夜でした。

 

 

平成の最後の年に、

 

 

貴重な体験をさせていただいて、

 

 

ありがたい気持ちでいっぱいになりました。

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

Leave a Reply