かれん東京公演2019春-サヌカイトの音を聴きました
宇宙の果てまで届く音、
サヌカイトの生の音が聴きたくて、
「かれん」東京公演に行ってきました。
会場は、谷中の谷中霊園近くの功徳林寺です。
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功徳林寺
文学座や劇団四季で活躍されていた
舞台女優の都築香弥子さんと、
打楽器奏者小松玲子さんのユニット
「かれん」の公演
「幸くおはしませ〜古事記・ヤマトヒメ物語」
音楽と言葉で構成された作品です。
物語中盤〜終盤には、
涙する人もたくさんいらっしゃって、
私も思わず胸がジーンとしました。
サヌカイトの優しい音色が心の琴線に響きます。
香川県や奈良県で採れる讃岐岩から作られた
サヌカイト(カンカン石)という楽器は、
石をそのまま鉄琴のように並べた石琴と
呼ばれるタイプのものもありますが、
おととい聞かせていただいたのは、
上から吊るすタイプのものでした。
吊るしているため、残響(リバーブ)が長くて
その響きにうっとりします。
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サヌカイト
幼少の頃の記憶が蘇ります。
遠足だったか、課外授業か忘れましたが、
訪れた五色台で聴いた石の楽器。
水琴窟の音色とともに、時空を超えました。
時空を超えるといえば、この物語は、
古事記をベースにしたフィクションで、
伊勢神宮に奉仕した斎宮(いつきのみや)
と呼ばれる未婚の皇女のお話です。
伊勢の五十鈴川で禊をするシーンや、
河原で長く語られる場面があり、
そのつど、去年 私が実際に体験した、
五十鈴川での水行のことが
想い出されて、懐かしかったのです。
古代の皇族方がいらした頃から脈々と続く
歴史ロマンに想いを馳せた、
不思議なひとときでした。
鉄琴やビブラフォンよりも柔らかい印象の
カンカンと音がする、このサヌカイトの響きは、
また聴きたいなぁ、ずーっと聴いていたいなぁ、
と思わせてくれる、素晴らしいヒーリング体験でした。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます?