ジョアン-ジルベルトさんへの追悼として

 

 

 

 

 

2月、由比ヶ浜にて

 

 

 

 

7月6日、’ボサノバの神’、とも呼ばれた

 

 

ジョアン・ジルベルトさんが、88歳で

 

 

お亡くなりになりました。

 

 

歌手として、ギタリストとして、作曲家として、

 

 

多大な功績を残しています。

 

 

1994年、すでに他界した、

 

 

アントニオ・カルロス・ジョビン作曲の

 

 

「イパネマの娘」の歌唱で、

 

 

あまりにも有名です。

 

 

イパネマの娘は、ビートルズの「イエスタディ」

 

 

次ぐくらい 多くカヴァーされた曲で、

 

 

誰もが一度は聴いたことのある曲だと思います。

 

 

 

リゾートホテルや、レストランのBGMなどでも

 

 

よく流れている特徴的なメロディーは、

 

 

ブラジルの自然、風や海の波を想起させ、

 

 

その和音進行とともに大変 魅力あるものです。

 

 

 

きのうのブログで、サロン・ド・ミチカホールの

 

 

オープニング演奏会のご案内をいたしました。

 

 

 

追悼の意味も込めて、

 

 

イパネマの娘を演奏しようかと、

 

 

カホ姉さんに提案したところです。

 

 

この曲は、いわゆるドミナント → トニックで

 

 

できている曲ではありません。

 

 

ジャズの手法にある、モードと呼ばれる

 

 

不思議なコード進行が取り入れられています。

 

 

極端な表現にはなりますが、

 

 

1小節ごとに転調(他の調子になる)している

 

 

感じです。

 

 

かといって、何調かわからなくなるような

 

 

遠くへ行ってしまうような感じではなくて、

 

 

また半音ずつコードが下がる感じで、

 

 

元のコードに戻ってきます。

 

 

そしてサビの部分は、元のコードから

 

 

半音上がった音から始まり、そこから

 

 

完全に転調してゆきます。

 

 

伝統的な西洋音楽では ほぼ出てこない、

 

 

増4度(減5度)のkeyに転調しています。

 

 

さらに、転調を繰り返して、ふぁ〜っとした

 

 

浮遊感漂うコード進行の中に身を委ねつつも、

 

 

このままどこに連れていかれるのだろう、

 

 

気持ち良いからなるようになればいいや、

 

 

と思った瞬間、

 

 

「大丈夫ですよ。」と言わんばかりの感じで

 

 

サブドミナント→ドミナント、の形が

 

 

2回続けて出てきて下降を続け、

 

 

元のKeyに戻っているのです。

 

 

まさに“神技”のようなコード進行です。

 

 

 

小野リサさんのポルトガル版が素敵なので、

 

 

貼っておきますね。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=D6nSPW3kLjM

 

 

 

 

こうして改めて聴いてみると、私にとっては、

 

 

ボサノヴァって、究極のヒーリング音楽です。

 

 

ジョアン・ジルベルトさんのご冥福をお祈りします。

 

 

素敵な音楽を、どうもありがとうございました。

 

 

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「サロン・ド・ミチカホール」オープニング演奏会

 

 

 

2019年7月28日(日)

 

 

第一部:14時〜

 

ミチカホール・ライブ

 

 

第二部:16時30分〜

 

オープニングの宴

 

 

 

お問い合わせ:

 

(山根ミチル/メールアドレス)

 

michiru@jg8.so-net.ne.jp

 

 

 

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それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただいて、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

 

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