音楽の表現に深みを与える借用和音について
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雲、近所にて
きのうは、明日公開する、ミチカホールの満月演奏
の準備をしていました。
カホ姉さんの歌の伴奏の耳コピーです。
コードネームを書いて、それを元に演奏します。
さて、明日公開予定の曲の耳コピーをしていて、
気がついたこと、それは借用和音です。
この曲のサビの部分が借用和音をうまく使っていて
とても耳に残る構成になっています。
借用和音をうまく使うことは、ヒット曲の要素
とも言えます。
C → Bm7 → E7→ Am → Gm7 → C7
F → Em7→ Am → Dm7→ G7 → C
サビの部分、分かりやすいように調(Key)を「C」
で書きました。
青字の部分が借用和音です。
モーダルインターチェンジ、とも言います。
この曲の場合は、C(ハ長調)からイ短調(Am)の
借用和音を借りてきて、
そのまま、F(へ長調)の和音に行き、
再びイ短調(Am)のサブドミナント借用和音から、
Dm(ニ短調)のサブドミナント借用和音へ、
そしてハ長調の、サブドミナント借用和音から
C(ハ長調)の、ドミナント(G7)→ (C)へと
落ち着きます。
言葉書くとややこしいですが、平たく言えば、Key C(ハ長調)
の曲に、他のKeyの和音を借りてきて、聴く人を飽きさせない
少し転調したような効果をもたらすのが借用和音です。
青字のコード抜きでも、シンプルな曲として成り立ちます。
借用和音のを多く含むこの曲のサビ部分を聴いてみると、
なんと言いますか、実際に曲を聴くと、1〜2小節ごとに
短いスパンで転調している、とも言えます。
この目まぐるしく変わる、他のKeyからの借用和音が
感情をうまく表す歌詞と結びついて、メロディーの
魅力を最大限に表現しているのだと感じます。
明日、公開予定です。
どうぞお楽しみにしていてください。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。