りんご茶屋で出会った上妻宏光さんのCDを聴いています
青森旅行から2週間、緩やかな余韻の中にいます。
2日目に訪れたりんご茶屋では、三味線プレイヤー
上妻 宏光さんの発売されたばかりのCDが
飾ってあったので、記念に購入して帰りました。
お話を伺うと、その日は、いらっしゃらなかった
「りんご茶屋」のオーナーであり、津軽民謡界の
ベテラン歌手である長谷川 勝枝さんの歌も
入っているということでした。
津軽民謡独特の歌の節回しと、三味線のバチの音、
指で弦を弾いて醸し出す装飾音符的な節回し、
激しい中にもブレーキを踏むような不規則なリズムに、
色々なテンポの曲が同時に鳴っているような不思議な
感覚にとらわれます。
「あぁ、このCD買っておいてよかった。」
と、さらなる余韻にひたっています。
香川の実家でも津軽三味線のCDが好きで、
よく聴いていたのです。
当時は、レコードでした。
音楽好きだった父が買って来たのでしょうか、
「高橋 竹山」のレコードを何度も聞いていました。
りんご茶屋では、高橋 竹山さんにまつわる
色々なお話も聞かせていただいて、幼少の頃に
聴いた津軽三味線を、こうしてまた生のライブで
体験できたことが何より嬉しかったのです。
高橋竹山さんが1963年に出したアルバムが
ヒットして、津軽三味線が全国に広まり、
世界の人にも知られるようになったのです。
動画もたくさん残っていました。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=tEjrkHAnzVs
さて、ご縁のあったCDを演奏している上妻宏光さんの
プロフィールを読んでいて驚きました。
2000年に本格的に活動を始めて、20周年の
キャリアをお持ちです。
海外のミュージシャンとの共演も多く、
セカンドアルバムリリースと同時に全米デビュー
世界30国以上で公演を行いました。
ハービー・ハンコック(P)、
マーカス・ミラー(B)、
ボビー・マクファーレン(Vo)との共演も
果たしていらっしゃいます。
歌舞伎本公演への出演や楽曲提供など、様々な
活動もされていて、驚いたことには、
今は亡き、志村けんさんが愛弟子出会ったとのことです。
「キリン氷結」のTVCMにて師弟による共演も!
志村さんは、きっとご自身が津軽三味線を
ライフワークとしていたのでしょう。
ドリフ時代の映像が残っていました。
カトちゃんと、中本工事さんと3人で、
三味線を弾きながらのギャグですが、最後の方は、
真剣な表情で、3人での見事な演奏を披露しています。
また、
2014年には、矢野顕子さんとの
コラボレーション公演が始まり、
そのままアルバムも制作なさっています。
(そういえば矢野顕子さんは青森出身です。)
上妻さんの動画もありましたので貼っておきますね。
↓
https://www.youtube.com/watch?v=4VJfk0LY834
こうして1枚のCDから色々な思いが蘇りました。
昔好きだった津軽三味線、今もやっぱり好きだなぁ、
と改めて感じた津軽の旅です。
旅の最終日、亀岡石器時代遺跡へ向かうときも
そこから空港へ向かうときも津軽富士と呼ばれる
岩木山(おいわきやま)が、車窓からずっと見えていました。
津軽平野は広々として遮るものが何もないのです。
見守ってくださっているようにも感じました。
私のカラオケのレパートリーでもある「帰ってこいよ」
が、運転中、頭の中をぐるぐるしました。
そして同時に、演歌歌手「村松和子さん」が弾く
津軽三味線のフレーズが今も、遠くリフレインしています。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。