天秤座の満月にミチカホールの演奏を公開しています
月曜日, 3月 29th, 2021
きのう夜半から降り続いた雨、明け方、もの凄い
雨音で目が覚めつつも、眠気の方が勝って朝まで
ぐっすりと眠りました。
朝、目がさめると雨が上がって快晴です。
今日は、23度まで気温が上がる見込みです。
小さく出てきた庭のクワイズモの葉っぱに
水滴が光って、新緑の季節が到来したことを感じる
満月の朝です。
今月の満月演奏は、矢野顕子さんの名曲、
「ひとつだけ」です。
↓
1980年にリリースされたアルバム「ごはんができたよ」に
収録されていて、当時、LP盤のアルバムを買って、
何度も何度も聴いたのを思い出します。
イントロのふわっとしたコード進行が印象的です。
当時、全盛期を迎えていたYMOの坂本龍一さんと
共同プロデュースで制作されています。
この曲を耳コピーするときに、メロディーを採譜し、
それからコードを採譜したのですが、そうすると
Aメロが、どうしても他のKeyに行ってしまうのです。
こんなことは初めてだったので驚いたわけですが、
440hzのキーボードを引っ張り出してきて、音源を
なぞりながらコピーをして、やっとその秘密が
わかりました。
Key「C」の同じメロディーに対して、
C → Ab → Bb → Gm → Ab → F → G7
という和音と、
Bb → Gb → Ab → F → Gb → Eb → F7
の、2つの和音をつけることが可能なフレーズ
だったのです。
同じメロディーに対して、長2度下の和音をつけても
OKという現象が起きていて、はじめ私は、Key「C」
に対してBbから始まる和音をつけてコピーを
初めてしまったので、最後のドミナンとのところが
F7となってしまい、解決コードはBbとなり、
Key「C」の曲なのに、イントロが終わったらなぜか
Bbから始まる曲になってしまう、という摩訶不思議な
体験をしたのです。
何とも驚きましたが、面白かったです。
それにしても、
このイントロのメロディーにこの和音をつけたのが、
矢野顕子さんなのか、編曲を担当した坂本龍一さん
なのか、とても興味深いところですが、カホ姉さん曰く、
「そりゃ〜、龍一さんでしょう。」とのこと。
私もそんな感じがしています。
Key「C」なのに、その調性感が希薄なのはモード
(教会旋法)の手法ですね。
他にも、コピーしてみて初めてわかった、この曲の
魅力があるのですが、長くなるのでまたいつか、
機会があれば書きますね。
のちに夫婦となる龍一さんと、顕子さん、歌詞の内容
からしても、当時、お互いの才能に惹かれあっていた
二人の愛エネルギーが混ざり合って生まれた楽曲で
あろうことは想像に難くないです。
欲しいものはただひとつだけ
あなたの心の 白い扉をひらく鍵
↑
この1番のサビの歌詞、熱烈な愛のメッセージですね。
顕子さんの可愛らしいハイトーンの声で歌われた
龍一さん、思わず、心の扉を開く鍵を渡してしまった、
ということでしょうか。
当時、熱烈な龍一さんファンだった高校生の私は、
そんなことを妄想しながら、顕子さんに対して、
軽く嫉妬の感情があったことも、この曲にまつわる
ほろ苦い思い出です。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。