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ベルリン・天使の詩-ヴィム・ヴェンダース監督の代表作を観ました

月曜日, 6月 28th, 2021

 

 

 

モノクロ演出はもしかして天使の観る世界?

 

 

 

ここのところ録画しておいた映画を見ています。

 

 

先日、ベルリン・天使の詩(1988年公開)をみました。

 

 

のちにニコラス・ケイジ主演でなりウッドでリメイクされた

 

 

天使が人間に恋をする、というストーリーです。

 

 

 

シティ・オブ・エンジェル

 

 

 

公開当時「刑事コロンボ」で日本でも知られている

 

 

ピーター・フォークが本人役で出演しているのが面白くて

 

 

彼もまた元・天使で人間になったのだということが

 

 

ラストシーンで描かれています。

 

 

その演出が素晴らしくて、ヴィム・ヴェンダース監督の

 

 

手腕にほっこり、ニンマリさせられました。

 

 

 

像の上からモノクロのベルリンの街を見降ろす天使

 

 

ダミエルの耳には人々の声が聞こえてくる。

 

 

姿は見えないはずなのに、アメリカの映画スター、

 

 

ピーター・フォークが人間になれとダミエルを誘う。

 

 

そんな彼が、美しい空中ブランコ乗りに恋をした。

 

 

天使は人間に恋をすると死んでしまうのだが……。

 

 

ヴェンダース監督が10年ぶりに故国ドイツに

 

 

戻って撮った傑作だ。

 

 

日本ではそれまでの単館公開記録を塗り替えて

 

 

社会現象にもなった。

 

(作品解説より)

 

 

 

映画のほとんどが白黒のモノクロで撮影されていて

 

 

ときどきカラーになる演出も面白いです。

 

 

それもそのはず、この作品は第40回 カンヌ映画祭で

 

 

監督賞を受賞している名作でした。

 

 

白黒だったので随分古い映画なのかなと思って

 

 

見るのをためらっていた作品ですが、

 

 

いろんな意味で意表を突かれたというわけです。

 

 

ヴェンダース監督にとても興味を持ったので

 

 

検索してみました。

 

 

監督が若い頃は画家を目指していたこともあるのが

 

 

頷けるアーティスト、芸術家のような佇まいです。

 

 

 

出典:wikipedia

2014年、カンヌ映画祭より

 

 

 

写真家の妻とともに、京都、尾道、鞆の浦から瀬戸内へ、

 

 

道中のモノクロを含む写真で 写真展「尾道への旅」を

 

 

開催している。(2006年/表参道ヒルズにて)

 

 

敬愛する小津安二郎に捧げたドキュメンタリー映画

 

 

「東京画」を制作している。

 

 

音楽や舞踏にも造詣が深くて舞踏家ピナ・バウシュの

 

 

ドキュメンタリー映画『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち

 

 

も発表している。

 

 

 

結婚は4回、現在の奥様が写真家です。

 

 

このことからも、生き方そのものがアーティストです。

 

 

最後になりましたが、ヴェンダース監督の公式webサイトが

 

 

あまりにも素敵だったのでシェアします。

 

 

ヴェンダース監督の公式webサイト

https://www.wim-wenders.com/

 

 

 

Topページの写真を拝見すると、このお方も元・天使で

 

 

「ベルリン・天使の詩」は、ご自身の実話を映画にした

 

 

ドキュメンタリー作品なのかな、と直感した次第です。

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。