映画-第七の封印を観ました-時空を超えて今の時代にも通じる作品です

 

 

 

 

第七の封印(1957年)

 

 

 

撮り溜めておいたビデオ鑑賞シリーズ、いよいよ

 

 

この作品が最後となりました。

 

 

録画したのは2016年のこと、深夜放送の映画番組を

 

 

連ドラで録画したものを観ていたのですが、その頃

 

 

ブログ塾に入り、365日毎日更新することを始めて

 

 

ビデオを見る時間がなくなったのです。

 

 

どんどん溜まってゆく未視聴の映画作品を尻目に

 

 

仕方がないので、連ドラ録画をやめました。

 

 

スウェーデンの巨匠、イングマール・ベイルマン監督の

 

 

出世作「第七の封印」は、そのタイトルからして

 

 

哲学的な内容かなと感じて観るのが後回しになっていたのです。

 

 

長年の十字軍の遠征から戻った騎士アントニウスの物語、

 

 

冒頭シーンで、死神が出てくるところから引き込まれました。

 

 

時代はペスト(黒死病)が流行し魔女狩りも行われていた

 

 

中世ヨーロッパが舞台です。

 

 

 

出典:wikipedia

撮影風景

 

 

(*以下ネタバレ内容を含みます)

 

 

10年にも及ぶ遠征から戻っても神からの応答はなく、

 

 

虚無感に襲われるアントニウス。

 

 

自分を追いかけてきた死神にチェスの勝負を持ちかけ、

 

 

勝ったら自由にしてくれるよう交渉し、

 

 

少しの猶予で故郷へ帰る旅を続ける中、様々な人々と出会います。

 

 

家族を疫病で失った少女、堕落した聖職者、

 

 

火焙りの刑に処される女、疫病の蔓延を神の天罰だと思い

 

 

自らを鞭打つ狂信者たち、純朴な旅芸人の一家、

 

 

破滅の予感に恐れおののく人々、妻に駆け落ちされた鍛冶屋などなど。

 

 

そのうち少女と旅芸人一家、鍛冶屋夫妻を一行に加え、

 

 

アントニウスは更に故郷の城へと旅を続けます。

 

 

ある夜、アントニウスは死神にチェスの敗北を認めます。

 

 

死神から神のことを知りたかったアントニウスですが、

 

 

結局 彼自身の魂の救済もなく、神について知ることも

 

 

何一つ達成できなかったアントニウスは虚無感に襲われます。

 

 

ただ、今ある現実を感謝とともに生きる旅芸人の一家

 

 

だけは死神から守りたいと思い、逃げるよう助言します。

 

 

(ラストシーン)

 

荒れ果てた城で妻と再会し、晩餐をとるアントニウスとその一行。

 

死神が現れその場に居た者全員の命を奪ってしまいます。

 

翌朝、前夜のうちに逃げ出した旅芸人のヨフが見たのは、

 

死神に先導され数珠繋ぎになって道を行く

 

アントニウスら犠牲者たちの姿でした。

 

旅芸人一家がこれからも無事旅を続けることを予感させて、

 

映画の幕が閉じます。(wikipediaより引用)

 

 

疫病に恐れおののく人、投げやりになる人、様々な人々がいる

 

 

中で、ベイルマン監督が旅芸人一家の生き方に希望を

 

 

託していることが、コロナ禍の今だからこそよく理解できます。

 

 

この作品を録画した2016年、5年後にこのような疫病

 

 

騒ぎが世界中を駆け巡っていることになるとはつゆ知らず、

 

 

図らずしも今この作品を観たことによって、時空を超えた

 

 

不思議な感覚に包まれているところです。

 

 

 

それでは今日は、この辺で。

 

 

いつもお読みいただきまして、

 

 

どうもありがとうございます。

 

 

 

 

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