やっと火花を読みました!
お笑い芸人「ピース」の又吉直樹著
「火花」は三年前に買った本ですが、
長らく我が家の積んどく本の中に埋もれて
おりました。
昨夜から読み始めて、就寝、
朝起きてから、さっきまでかかって、
読み終わりました。
きのう、今の自分には必要ない本を
処分しようと思い立ち、
本棚にあった未読の本の中から
一番読みたいなぁ、と思ったのが、
「火花」だったのです。
三年前の芥川賞受賞作品です。
お笑いコンビ「ピース」と言えば、
その漫才の内容もピースというとおり、
どこか平和な感じ、愛をテーマにした
ネタが多いことで知られます。
「共感できなくても、お笑い芸人の世界を
知って欲しい。」との又吉さんの言葉通り、
芸人さんたちの姿が、
又吉さんの実体験をもとに、
描かれています。
淡々とした文体で語られていますが、
ジーンとして、
泣きそうになるところが何箇所かありました。
漫才師を目指す道の中で培われた
人間観察の力と、
吉本の芸人さんとして体験した
寝ても覚めても笑いを取る、ということは
どういうことなのか、
漫才師になるという生き方、
芸人さんが自分と向き合う姿などが、
又吉さんのお人柄のように、
控えめで静かで、決して大仰ではないけれど、
心に響く文体で書かれている、
文学作品になっています。
又吉さん自身、仕事がない時期によく訪れた
という井の頭恩寵公園、
私も時々訪れる吉祥寺、
二子玉川の河川敷など、
馴染みの場所が多く出てきたことも、
この小説に引き込まれた要因です。
吉祥寺、ハーモニカ横丁の居酒屋「美舟」に、
いつか行ってみたいです(^^
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。