蒸します、蒸します。

梅雨入りから気がつけば猛暑の日々。そして今日から8月。6月から7月にかけて、香川と東京を行ったり来たり、都合4往復!父の病院での付き添い(夜)というものを初めて経験したのだが、なかなかハードな毎日だった。

そんな中でも、東京の仕事をこなし、時には観劇に出かけ、時にはぐったりし、時には酔っぱらい、時にはアレルギーで目がかゆくなり視界がせばまるほど瞼が腫れて、慌てて眼科に走ったり、右往左往だったなぁ。

宝塚東京公演を見に出かけたのは瞼が腫れた当日、しかも夜には飲み会があるという、ほんとはできれば人前に出ず、ずーっと家に居たい、と心から願うような日。とにかくチケットを無駄にしたくなかったので、眼科でもらった点眼目薬2種類と塗り薬を施し劇場へ。

初めて体験した、その美しい舞台はこの世のものとは思えないほどの夢の世界だった。

こんなに美しい人たちが一同に集まり、豪華な衣装、舞台装置、音楽と共に繰り広げられる世界は、私の想像を遥かに越えるもので、これとよく似た感動を過去に体験したのを久しぶりに思い出した。それは、初めてディズニーランドに行った時のこと。

ただの遊園地だと思っていた私は、ゲートを通過して一歩足を踏み入れたその瞬間からあまりの夢の世界ぶりに、驚き、戸惑い、そしてあげくの果てに、一番待ち時間が少ないからと、とりあえず並んだ「ピノキオの館」でトロッコに乗ったとき、ついに感動のあまり泣いてしまったのだ。

なぜ泣いているのかわからないうちに勝手に落涙した、と言った方が良いかも。

女性の演じる男性というのは、女性が思う男性の理想が反映されていて、この日の宇組の男役のスターさん達に目が釘付けになっていた。これは大人のためのファンタジーで、世の中に必要なものだ、と思った。この人たちの魅力もどこかで、、、と思ったとき、究極のホストさん達の魅力だな、と気がついた。

歌舞伎ほか、男性が演じる女性というのも、男性の中での女性の理想像が反映されているので魅力に満ちている。女性からみても美しくて、惚れ惚れするのだなぁ、、、とまたしみじみと考えた。

そんなことをぼんやり考えながなら、気がつけば、第2部レビューショーのフィナーレが始まった、テレビで少しみたことのあるラインダンスの後、もしかして、、、と淡い期待をしていたら。

さすが専用劇場での公演はすごいです、舞台上にいつのまにか現れた、あの白と金銀の豪華な階段を、大きな羽を付けたスターさんたちが次々と舞い降りて来て、これでもかこれでもかと、美しい人達のオーラを舞台から客席へと注いでくれて、楽園の香水のような匂いをともなっているかのようでした。こうして私の、束の間のファンタジー体験は幕を閉じ、気がつけば瞼の腫れは何とか人前に出られるくらいに治まっていました。誘ってくれた友人に「とても楽しかった、来て良かった。」と心から御礼を言い、一緒に帝国ホテルでお茶を飲んでから、無事に夜の飲み会会場へと出かけることができました。

それでは今日はこの辺で、、、。

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