竜とそばかすの姫-細田監督の最新作を観ました
きのうは映画を観に行ってきました。
細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」です。
カホ姉さんが友達の投稿で知り、
「たまには映画館で映画を観よう。」と。
何の予備知識もなく行って来ました。
はじめはネット空間の壮大な仮想空間の映像が出て来て
「あれっ。思っていたのと違う感じかな。」
とはいえ、映像の素晴らしさに見惚れていると、
ささっ、と主人公の現実世界に戻り、ほっとしました。
私はどちらかというと実写の方が好きで、アニメ映画はあまり観ないのです。
映画を見終わったあと、お酒を提供してご飯食べるところがあるなら行く〜。
くらいの気持ちで行って来ました。
久しぶりの渋谷は普通に営業しているお店は意外とあり、
人出も多く、路上飲みの若者たちも多くて、
どこが緊急擬態宣言?
な感じでした。
久しぶりに映画館で鑑賞したアニメ映画、とても素晴らしく面白い作品です。
細田監督は、その作品に対して賛否両論の多い監督さんなのだそうです。
確かに、現実世界のこととして捉えると、唐突な展開や
「?」と感じる設定がありました。
ですが、細田監督が現実世界で起きている問題を
“ファンタジーで描く“ことを生業としているなら
そのような瑣末な違和感は映画を観ているうちに
どんどんと気にならなくなり、むしろ、リアルに
こだわりすぎた設定は物語のクライマックスへ
向かうことの邪魔にさえなるでしょう。
突っ込まれるのを覚悟して、あえて削ぎ落として
描きたいものだけを描き切る、そんな監督の意図を感じました。
特に印象に残ったのは、アバターの存在が、私たちの実生活でも
身近な存在になって行くのだろうなということ。
これまで「善」「正義の味方」と思っていたものが一瞬にして
「悪」の象徴として価値観が入れ替わる様子を見せられているような
そんな気持ちにもなりました。
↑
(このことは今、現実に生きている私個人のこととしてもとってもリンクしています。)
(東京五輪、開会式が終わったばかりですが、
トヨタはその大きなスポンサーであるにもかかわらず
開会式で広告を打つのを取りやめたそうです。)
そして音楽、このアニメ作品には劇中歌がたくさん出てきます。
その歌の素晴らしさもこの作品の魅力です。
クライマックス近くに歌われる歌は傷ついた魂を、
悲しみに包まれた心を、そっと寄り添い包み込む
シンプルな旋律で、やがて1人が全員に全員が1人に、
“個”は宇宙全体でもあり、宇宙が“個”でもある、
そんなことを思い出させてくれる素晴らしい演出でした。
私の席の並びで近くに座っていた女性、男性と一緒に
仲睦まじく鑑賞していました。
映画本編が始まって10分も経たないうちにハンカチを出して
泣き始めるではありませんか!
「えっ、ここ泣くところ?」
不思議に思いましたが、観終わって納得しました。
この女性はきっとリピーターの方だと思います。
ラストシーンまで一度みたことがあって、
そのシーンを思い出して涙していたのだと思います。
夏休みに観る映画、オススメの一本です。
それでは今日は、この辺で。
いつもお読みいただきまして、
どうもありがとうございます。